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実績・インタビューAchievements / Interviews

東洋経済新報社

コンテンツ制作

出版局 書籍制作部 部⻑:川崎 聡 様 / 三宅 萌 様

制作期間

3日

施策内容

電⼦書籍制作(EPUB制作)

企業様プロフィール

ビジネス書や経済書などの発行を専門とする、日本の出版社。東洋経済オンラインを始めとするWEBメディアの運営も行っている。

丸井工文社に電子書籍の制作を依頼いただいた経緯をお聞かせいただけますか?

【川崎氏】もともと御社には長年にわたり、書籍の印刷を発注しておりました。電子書籍が注目を浴びはじめたころ、御社も含め、いろいろな会社が電子書籍の制作を受託するようになり、弊社もいくつかの会社に電子書籍の制作を依頼していました。当初はXMDFやドットブックの形式からスタートし、やがてEPUB形式に収まっていくのですが、「正確性」、「納期までのスピード」、「技術力」、また「トラブル対応」などを総合的に鑑みた場合、電子書籍の制作依頼は、御社への一本化が一番望ましい、適切であろうと会社として判断しました。

御社は実務面で株式会社ボイジャーとも協力しており、日本のEPUBや電子書籍の分野で中心に近い立ち位置からフォーマット作りも手がけていると認識しています。そのため、御社とパートナーとして協力していれば、不都合な事態が発生する可能性は低くなるだろうという思いもありました。

IDPF(現W3C)での細かい議論や動向などは出版社側だと分からないところが多いので、そちらは電子書籍の知見を多くお持ちの御社に任せて、私たちはコンテンツ作成に注力することを考えています。

他の電子書籍制作会社から低価格で電子書籍を制作しませんかという話をいただくこともありますが、電子書籍は一度作ったら終わりではなく、作った後も書籍の修正を反映したり、ビューワーが変わったらその仕様に合わせて変更を加えるなど、アフターサービスも考慮する必要があります。御社は、制作後も柔軟な対応ができるため、十分過ぎるくらいの対応力があると思います。

また例えば、少し複雑な体裁を電子書籍に反映したいと御社に相談した時、「このビューアーなら反映できますが、こちらだと正しく表示されないのでおすすめできません」と正直に言っていただけるので、こちらも信頼してお願いしています。相談に対して早いレスポンスをいただけるのもありがたいです。

御社は印刷会社であるため、紙や印刷についての深い知識を持っている点もありがたいと感じています。例えば、印刷会社以外の業者さんだと、「この特色は疑似色を使って下さい」と指定した時に「特色って何ですか?」といった話になって特色の説明からスタートしたケースもありましたが、御社は説明する手間もなく、「こういうことですね!」と理解していただけて、良い形で校正が出てくるため、とても助かっています。私たち出版社からすれば、印刷や紙の工程を熟知しているところも丸井さんの強みの一つだと思います。

制作依頼した感想・その後の効果はいかがでしたか?

【川崎氏】端的に申し上げますと、電子書籍からの収益が大きく伸びました。著者や編集者が頑張って良いコンテンツを作っていることはもちろんなのですが、どんなプラットフォームでもエラーやクレームのない正確な電子書籍のファイルを御社に作っていただいていることも大きいと思います。

また、以前に各電子書籍ストアや取次への配信登録を自社で行っていた頃は、配信先ごとの書誌を作るために、担当が一人張り付きで対応しなければなりませんでした。しかし、御社に配信関連業務もお願いするようになってからは、省力化はもちろん、問題が発生した場合に「こういった問い合わせがあったのですが、こういう回答をしていいですか?」という提案をいただき、こちらはそれに対して指示を出すだけでよくなったため、非常に早く対応できるようになりました。とてもありがたく思っています。

他社には制作から配信、売り上げ管理まで一括で行うサービスもありますが、弊社の場合は既存のルートを活用しつつ、技術的な部分は御社に任せることで、コンテンツ制作やプロモーションに注力できるメリットがあります。また、御社には電子書籍以外にもプリント・オン・デマンド用データの制作もお願いしており、「週刊東洋経済eビジネス新書」などいくつかの媒体についてEPUBから紙媒体への展開も対応いただいています。電子書籍だけではない対応力は我々出版社からすると痒いところに手が届くものです。

まずは御社に相談してみて、丸井さんができない案件であれば他の業者さんに、といった可能性も想定はしているのですが、相談して「うちではできない」と言われたことはこれまでほとんどなかったのではないでしょうか。

【三宅氏】川崎の話に加えて、他の出版社の電子書籍担当からは「サイマル配信は大変だ」「図表の多いタイトルで、サイマル配信を諦めた」という話を聞くことがあります。しかし、御社は日程面でも柔軟に対応してくださいますし、配信や入稿まで一括で対応してくださっているため、日程管理に関するプレッシャーはかなり軽減されました。

10年近くにわたって丸井さんとサイマル配信をしてきましたが、スピーディに対応していただけて本当に助かっています。

また、電子書籍の修正について、常識的な範囲内であれば追加料金はなしで対応をしてくださっています。一方、他の制作会社さんでは、納品後1カ月以降の修正には追加料金が発生するケースもあります。最初の提供料金は安くても、修正に追加料金がかかるために結果的に高くなってしまうことがあるのです。費用面でも良心的な対応をしていただける御社は非常に頼りになります。

※サイマル配信:紙の書籍(紙媒体)と電子書籍(電子媒体)を同時に刊行することをサイマル配信という。

御社での今後のデジタルコンテンツへの展望をお聞かせください。

【川崎氏】電子書籍について申し上げますと、御社とは今後も一緒に取り組んでいきたいと考えています。日々の制作や配信業務はもちろん、新しい技術やプラットフォーム、ビューワーが出てきた場合には情報共有をしていただけるとうれしいです。これまでも定期的に情報共有をしていただいていますが、弊社よりも御社の方が早く情報を得られると思われますので、引き続きよろしくお願いします。また、今後も御社と新しいサービスなどに取り組む機会があれば、ぜひ進めていきたいですね。

【三宅氏】デジタルコンテンツ市場は動きが早く、今後もどんどん進化していくことが予想されるため、アクセシビリティや数式への対応などについても情報収集と共有を行い、いろいろと一緒に考えさせていただけるとありがたいです。

【川崎氏】以前、オンラインで制作工程を説明いただいた際に、かなり細かい作業を行っていることがわかり、弊社だけではとてもできないと感じました。技術的にもマンパワーやスキル、クオリティ、納期についても御社に電子書籍の制作をやっていただいた方が良いモノができるため、今後ともお願いしたいと思っています。

電子版の制作実績

WORKS

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全員“カモ”

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